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1. 指名検索が増えると、広告依存が下がる
中国向け越境ECでは、広告やKOL投稿で一時的に流入を増やすことはできます。しかし、ブランド名で検索されない状態では、広告を止めると売上も止まりやすくなります。経営者が見るべき指標は、表示回数やクリック数だけではなく「ブランド名で探されているか」です。
指名検索が増えると、消費者は価格だけで比較しにくくなります。小紅書REDで見たブランド名をTmall Globalで検索する、百度で評判を確認する、Douyinで使用動画を見るという流れが生まれます。この状態ができると、単発広告よりもブランド資産が残ります。
2. 中国の検索導線は1本ではない
日本企業は検索対策というと、百度やGoogleのような検索エンジンを思い浮かべがちです。しかし中国では、商品ジャンルによって検索される場所が分かれます。美容、健康食品、生活用品は小紅書REDで検索されやすく、価格比較や購入はTmall GlobalやJD Worldwideで行われます。動画で使い方を見たい商品はDouyinで検索されます。
| 接点 | 消費者の目的 | 企業側が整えること |
|---|---|---|
| 小紅書RED | 体験談、比較、保存したい情報を探す。 | 悩み別投稿、比較投稿、FAQ投稿を用意する。 |
| 百度 | 会社情報、正規性、評判を確認する。 | 公式情報、ブランド説明、問い合わせ先を整理する。 |
| Tmall Global | 価格、レビュー、保証、配送条件を確認する。 | 商品ページと公式店舗の信頼材料を強化する。 |
| Douyin | 使い方、ライブ、短尺レビューを見る。 | 動画で伝わる使用シーンと購入導線を作る。 |
3. ブランド名とカテゴリ語をセットで設計する
指名検索を増やすには、ブランド名だけを押し出しても足りません。中国消費者が最初に検索するのは、悩み、カテゴリ、効果、比較語です。そこにブランド名を自然に接続する必要があります。
- ブランド名:中国語表記、英字表記、略称を統一する
- カテゴリ語:美容液、サプリ、家電、母子用品など検索される分類を決める
- 悩み語:敏感肌、疲れ、睡眠、ギフト、保湿、時短などの検索語を整理する
- 比較語:日本製、無添加、成分、価格、口コミ、正規品などを用意する
- 購入語:公式旗艦店、Tmall Global、JD Worldwide、どこで買えるかを明記する
4. 小紅書RED投稿は「検索されるタイトル」にする
小紅書RED(中国の口コミSNS)は、広告出稿先というより検索される口コミデータベースです。投稿タイトルが抽象的だと、ブランド名も商品名も検索に残りにくくなります。投稿では「誰の悩み」「何の商品」「なぜ選ぶのか」が一目で分かるタイトルにします。
たとえば「日本で人気のサプリ」だけでは弱く、「出張が多い30代向け、朝に続けやすい日本サプリ」のように、生活シーンとカテゴリを入れた方が検索されやすくなります。ブランド名は投稿本文だけでなく、画像内の見出しにも自然に入れると、記憶されやすくなります。
5. Tmall Globalの商品ページは検索後の受け皿にする
小紅書REDやDouyinで興味を持った消費者は、購入前にTmall GlobalやJD Worldwideで価格、レビュー、保証、配送条件を確認します。この時、商品ページの説明がSNS投稿と違う言葉になっていると、検索導線が切れてしまいます。
商品ページでは、SNSで訴求した悩みや価値をファーストビューに反映します。さらに、正規品であること、返品や保証、成分や仕様、使い方、よくある質問を整理して、購入前の不安を減らします。ブランド名で検索した人を逃さない設計が重要です。
6. 百度対策は「会社の正規性」を補強する
中国消費者や代理店候補は、ブランド名を百度で検索して会社情報を確認することがあります。百度上で公式情報が弱いと、非公式転売、価格差、偽物不安が強くなります。小さくてもよいので、公式サイト、公式店舗、正規販売ルート、問い合わせ先を整理しておくことが大切です。
特に高単価商品や美容・健康関連商品では、企業の背景、販売実績、問い合わせ窓口の見え方が信頼に影響します。百度対策はSEOだけでなく、ブランドの信用調査に耐えるための基礎整備と考えるべきです。
7. 月次で見るべき指標
8. まとめ
中国市場でブランド指名検索を増やすには、広告出稿だけでは不十分です。小紅書REDで知り、百度で確認し、Tmall Globalで比較し、Douyinで使い方を見るという複数の行動を前提に、同じブランド名、同じ訴求、同じ安心材料を配置する必要があります。
日本企業は、まず中国語のブランド表記とカテゴリ語を統一し、検索される投稿タイトル、公式店舗の受け皿、百度上の正規性を整えるべきです。検索されるブランドになるほど、価格競争だけに巻き込まれにくくなります。