1. 政策・規制の動向
国家薬品監督管理局、強制国家標準の意見公募を開始
3月30日、国家薬品監督管理局(NMPA)は《消費財使用説明 第3部分:化粧品汎用ラベル》および《歯磨き粉安全性汎用技術要求》の2つの強制国家標準(意見公募案)を発表し、2026年3月30日から5月29日まで一般からの意見を募集します。「化粧品監督管理条例」の徹底と品質・安全監視の強化を目的としています。
国家薬品監督管理局、40ロットの不合格化粧品を通報
2025年の国家化粧品抜き打ち検査において、Orgineseのニキビケア用シートマスクなど40ロットの化粧品が規定不適合と判定されました。NMPAは関連する省市当局に対し、立件調査、リスク制御措置、自発的改善を命じ、違法行為の厳正な処罰を求めています。
化粧品の登録・備案新規則の意見公募
NMPAは《化粧品の登録及び備案の関連事項に関する公告(意見公募案)》を発表しました。国際的な化粧品新製品の中国初ローンチの奨励、動物実験免除範囲の拡大、同一ブランドの類似処方製品における試験データ共有の許可など、企業の負担軽減と産業の高品質な発展を目指す8つのコア改革措置が提案されています。
各省の規制改革:山西省と河南省の取り組み
- 山西省:新効能化粧品の審査前相談メカニズムや「シルバー層(シニア)」向け製品の開発支援など、16項目の規制改革措置を発表。
- 河南省:企業主体の責任強化やスマート監督管理プラットフォームの構築など、3年間にわたる化粧品企業生産品質管理体系の向上アクションを始動。
2. 市場のホットニュース
イタリア当局、Sephora等を未成年への販売で調査
イタリアの競争当局は、Sephora、Benefit、LVMHがインフルエンサー等を通じて、10〜12歳の未成年に不適切な成人向け化粧品(エイジングケア等)を過度に推奨している疑いで調査を開始しました。
BASF広東省の一体化拠点が全面稼働
総投資額約692億元を投じた、BASFグループ史上最大規模の海外投資案件である広東省湛江の一体化生産基地が全面稼働。消費財やパーソナルケア業界向けに70種以上の製品を提供します。
・ODM大手COSMAXが韓国ベビー向け洗剤・スキンケアブランドMongdiesと戦略的提携。
・ブラジル美容大手Natura&Coが高層部を刷新し、非中核事業を売却するなどの再編を加速。
3. 財務・ビジネスの動き(2025年度実績等)
各社の2025年度の実績や最新のM&A動向から、美容・化粧品業界の再編と好不調の明暗が浮き彫りになっています。
| 企業名 / トピック | 主な実績・動向内容 | 備考・数値等 |
|---|---|---|
| L'Oréal グループ | Kering Beauté(開雲美粧)の買収を正式発表。Creedの獲得に加え、Bottega Venetaなどの香水独占ライセンスを取得。 | 40億ユーロ |
| Henkel(漢高) | 米国ヘアケアブランドOlaplexを現金で買収すると発表。 | 14億ドル |
| Lin Qingxuan(林清軒) | 上場後初の決算。EC売上比率が70%超へと拡大。 | +102.5%(売上増) |
| 丸美生物(Marubi) | 2025年売上高が前年比16.48%増となり、初めて30億元の大台を突破。 | 34.59億元 |
| Unilever(聯合利華) | 美容・パーソナルケア事業の売上がグループ全体収益の初めて過半数を超えた。 | シェア 51.4% |
| 中国中免(CDFG) | 2025年売上が前年比4.92%減。LVMHとの戦略的提携等で立て直しを図る。 | 売上 536.94億元 |
上場・IPO関連の動向
- DR PLANT(植物医生):メインボードへのIPOを中止。
- CHANDO(自然堂):香港IPO目論見書が失効し、再提出を予定。
- 小闊集団(参半の親会社):香港IPOを申請。2025年売上は約25億元で急成長中。
その他業績不振や再編の動き
霸王集団は2025年の純利益が前年比40%以上減少し、単一ブランドへの依存が課題となっています。また、两面針(LMZ)は親会社の株式譲渡による支配権変更の計画で株式取引を一時停止するなど、業界内での再編が進んでいます。