1. 切り替え日より先に終了条件を決める
最初に、旧会社との契約終了日、投稿停止日、問い合わせ対応の最終日、データ提出日を分けて確認します。契約が終わる日と実務が止まる日を同じだと考えると、予約相談や投稿承認が宙に浮きます。
| 確認する日付 | その日までに終えること | 確認者 |
|---|---|---|
| 投稿運用の終了日 | 公開予定、下書き、承認待ち投稿を確定する | 自社の投稿承認者 |
| 問い合わせ対応の終了日 | 未返信、予約調整中、キャンセル相談を一覧化する | 店舗・CS責任者 |
| 権限移管日 | 自社管理者と新会社担当者がログインを確認する | 自社アカウント管理者 |
| 最終精算日 | 未請求費用、広告残高、外部制作費を確定する | 契約・経理担当者 |
解約通知の期限、成果物の帰属、データ返却、秘密情報の削除は契約書に従います。契約上の解釈が必要な事項は、運用担当者の口頭合意だけで処理せず、社内の契約担当者または専門家へ確認します。
2. アカウント権限を資産台帳にする
小紅書REDのログイン情報だけでなく、登録電話番号、登録メール、本人・企業認証の名義、管理者、連携する広告・分析・予約サービスを一つの台帳にまとめます。旧会社の個人端末や電話番号に依存していないかを確認します。
登録主体、認証名義、契約主体、請求先を記録する。
管理者、操作担当、復旧手段、権限範囲を記録する。
広告、分析、フォーム、予約先、短縮URLとの接続を確認する。
権限付与・削除の実施者、実施日、確認結果を残す。
パスワードの平文を引き継ぎ表へ貼り付けるのではなく、自社が管理する安全な方法で再設定します。旧会社の権限削除は、新会社と自社のログイン確認後に行い、先にアクセスを失わない順序にします。
3. 投稿素材と運用データを再利用できる形で受け取る
完成済み画像だけでは、価格や季節情報を修正できません。編集可能な元データ、使用フォントや素材の権利条件、投稿文、検索語、公開日、承認履歴を紐づけて受け取ります。KOL・KOC投稿は契約、掲載条件、二次利用範囲も別に確認します。
| 引き継ぐ資産 | 必要な状態 | 完了確認 |
|---|---|---|
| 投稿・下書き | 公開済み、予約済み、承認待ちを区別する | 投稿一覧と管理画面を照合 |
| 画像・動画 | 元データ、完成データ、利用条件を分ける | 新会社が対象ファイルを開ける |
| 運用実績 | 投稿別反応、プロフィール遷移、問い合わせを同じ期間で出す | 集計定義と出力元を記載 |
| 変更履歴 | プロフィール、リンク、固定投稿、広告設定の変更を記録する | 変更理由と承認者を確認 |
4. 問い合わせと予約導線を止めない
切り替え時に最も優先するのは、すでに関心を示した利用者への対応です。未返信、日程調整中、決済待ち、来店前確認、キャンセル相談を状態別に分け、案件ごとに次の担当者を決めます。
プロフィールの予約先、固定投稿の連絡方法、自動返信、店舗側の受付表が同じ案内になっているかを確認します。新会社が投稿を始めても、問い合わせ先が旧会社のフォームや個人アカウントのままなら運用は引き継がれていません。
問い合わせの個人情報を誰が保持しているか不明、未処理案件の担当者が未定、予約リンクの管理権限がない場合は、新規投稿や広告を増やす前に導線を復旧します。
5. 旧会社と新会社の責任境界を一枚にする
引き継ぎ期間中は、誰が公開、返信、削除、修正を実行するかを作業別に一人へ割り当てます。旧会社と新会社が同時に操作できるだけでは責任者が曖昧です。自社は承認者を置き、緊急時の停止判断を手元に残します。
| 作業 | 旧会社 | 新会社 | 自社 |
|---|---|---|---|
| 公開済み投稿の訂正 | 履歴と元データを提出 | 修正案を作成 | 公開可否を承認 |
| 問い合わせ対応 | 未処理案件を移管 | 新規受付を開始 | 例外対応を判断 |
| 権限変更 | 既存権限を申告 | 必要権限を申請 | 付与・削除を実行 |
| 運用レポート | 最終期間を確定 | 継続指標を再設定 | 定義変更を承認 |
6. 引き継ぎ完了を証拠で判定する
完了報告は「対応済み」という言葉ではなく、確認できる成果物で受け取ります。自社管理者のログイン画面、資産台帳、未処理案件一覧、素材フォルダ、最終レポート、新会社によるテスト運用を確認します。
- 自社が管理者としてログインと復旧手段を確認した
- 旧会社の不要な権限を削除し、削除履歴を残した
- 投稿素材を新会社が開き、修正・再出力できた
- 未処理の問い合わせに担当者と次回対応が付いた
- プロフィール、固定投稿、予約先を利用者側の画面で確認した
- 最終費用と未請求作業を契約・経理担当者が確認した
一つでも未完了なら、未処理項目、責任者、期限、代替策を残します。切り替え後の運用評価は、旧会社と新会社で集計定義が変わっていないことを確認してから比較します。
7. まとめ
小紅書RED運用代行の切り替えでは、アカウント、投稿素材、運用データ、問い合わせ、未処理案件を別々の資産として管理します。終了条件を先に決め、自社が権限を保持し、旧・新会社の責任境界を作業単位で明確にすることが重要です。
引き継ぎ完了はファイル提出ではなく、新会社が運用を再現でき、利用者対応が継続し、自社が停止・復旧を判断できる状態で確認します。